換気扇のプロペラ掃除は、見た目かんたん祖だけど“勢い任せ”でやる作業ではありません。
電源を入れたまま触ってヒヤッとしたり、油汚れで固まった部品を力でねじって壊したり…。失敗のパターンはだいたいこんな感じなんです。
油のベタつきは放っておくと羽根が重くなって回転が鈍り、風量も落ちます。そのくらい油汚れ&ホコリって馬鹿にできないんですよね。
なのに掃除の当日は、なぜか「簡単そう!」と雑に始めがちなんです。その結果、手間もストレスも増えてしまうんです。
この記事では、失敗しない安全に進められる手順をご紹介していきます。
コンセントを抜く、モーターと配線は濡らさないなどの基本中の基本とプロペラを外す順番を写真に撮って記録しておく。この3つを守りつつ、カバー→プロペラ→つけ置き→洗浄→乾燥→組み立て→動作確認まで、安全に進められる形にまとめますね!
換気扇のプロペラ掃除で外せる部分・触らない部分を確認する
プロペラ型は「外せる部品が多い」分、触ってはいけない場所もハッキリしているんです。最初に境界線を確認しておけば、分解も掃除もうまくいきますよ。
プロペラ型でもキッチン・トイレ・浴室でタイプも汚れも違う
プロペラ型かどうかは、換気扇の前面から羽根が直接見えるかで判断できます。前面カバーを外すと、丸い羽根(プロペラ)がそのまま付いているならプロペラ型です。まんまですよね!
キッチン、トイレ、浴室の3か所の設置が一般的です。
- キッチン:壁に付いた羽根が見えるタイプが多くて油汚れが強め
- トイレ:ホコリ汚れが中心で、油分は少なめ
- 浴室:専用ダクトで排気する機種が多く、羽根が見えないなら別方式の可能性が高い
※浴室でもプロペラ型はありますが、羽根が見えない・ダクトがある場合は、この記事の「羽根を外して洗う」手順が合わないことがあります。
外してよい部品と触らない部品を理解する
自分でやる換気扇掃除で外してよいのは、基本的に「すぐに手で触れる樹脂・金属パーツ」までになります。反対に、電気系統が関わる部分は濡らさず分解もしない、つまり触らないようにします。
外して洗いやすい部品(分解してもいい範囲)
- 前面カバー:油・ホコリが付き洗いやすい場所
- フィルター(ある場合):目詰まりの原因。破れやすいので優しく扱う。交換可の場合もある
- プロペラ(羽根):ベタつきの主犯。外して洗剤につけ置きするのがベスト
※「つけ置き」は、洗剤を溶かしたぬるま湯に部品を浸し、固まった油をゆるめる工程になります。
触らない部品(濡らさない・分解しない)
- モーター本体:水が入ると故障の原因
- 配線・端子:感電・ショートのリスク
- 内部の基板・スイッチ周り:機種によって構造が違い、自己判断でイジるのは大変危険
判断に迷う場合は、もはや触らないと決めちゃうのが安全ですよ。
掃除前にやっておく安全手順
分解作業に入る前に、やっておいた方が良い作業があるんです。これで後々の手間を減らすこともできちゃうんです。
- スイッチを切る:壁スイッチやあれば本体スイッチをOFF
- コンセントを抜く:プラグを抜いてから作業する(抜けない場合はブレーカーOFF)
- 手袋を付ける:薄手ゴム手袋でもいいので指を守る
- 床と周囲を養生する:新聞紙やゴミ袋、またはビニールシートを敷く
- 分解の様子を写真に撮る:分解前の全体像や少しずつ分解しながら都度写真に収める
もしこの時点で、焦げ臭い・本体がグラつく等の異常が見られたら、分解作業や掃除は止めてくださいね。
換気扇のプロペラ掃除をラクにする道具・洗剤・作業場所を準備する
プロペラ掃除は段取りをしっかりやる事で仕上がりが変わってくるんです。
最低限、手袋・ドライバー・中性洗剤・ブラシを用意する
これらはだいたい家にあるものかと思いますので、それを用いて始めて問題ありませんよ。まぁ、追加で用意することとすれば、細かい場所をこすれるブラシ類くらいかなと思います。
- ゴム手袋:油と洗剤から手を守る
- ドライバー(+/−):分解・組立に使う
- 中性洗剤(食器用):軽い油汚れの基本洗剤。つけ置きにも使える
- スポンジ:カバーなど面積が広い部分を洗う
- 歯ブラシ/小さめのブラシ:羽根の付け根や溝をこすって汚れをかき出す
- 古い布/キッチンペーパー:モーター周りを濡らさず拭き取る
- ゴミ袋(45L目安):つけ置き容器として使える。
油汚れが強いときに追加する(重曹/セスキ/アルカリ電解水の使い分け)
あまりにもベタつきが強いときは、最低アルカリ系を1つ加えましょう。
- 重曹:軽い油汚れやニオイが気になるとき向き。ペーストにしてこすると効果あり
- セスキ炭酸ソーダ:油に強くつけ置き向き
- アルカリ電解水:拭き掃除向き。水で流せない場所に使う
※強力な塩素系漂白剤は素材を傷めることがあり、ニオイも強いため、換気扇掃除では出番が少ないでしょう。
つけ置きの場所づくり(浴室・ベランダ・シンクでの注意点)
つけ置きは、油をゆるめて洗いやすくするための下準備です。大きな袋や容器を使うので、それなりのエリアも必要になるんです。
- 浴室:一番使いやすい場所。床や排水口に油が流れるので、作業後に浴室用洗剤で軽く洗い流す作業が必要
- シンク:広くはないので小さな部品ならイケる。落ちた油で汚れたりヌルつくため、作業後にはシンクも洗う
- ベランダ:水場があれば広くて最高な場所。排水口まわりは油汚れを残さない
つけ置きは、バケツよりゴミ袋のほうが使う液量が少なくて済みますよ。ゴミ袋に部品を入れて洗剤液を注ぎ、口を縛って10〜20分置くと、少ない液でも部品全体に行き渡らせられます。
換気扇のプロペラは外して掃除する!失敗しない方法
プロペラ型は、外す順番をしっかり守ればトラブルが減ります。作業の流れは「カバー → 固定具 → プロペラ」の順で進めていきますよ。
カバーの外し方(ツメ式/ネジ式の違い)
カバーは、ツメで止まっているタイプと、ネジで固定されているタイプがあるんですよね。見た目だけでは判断しにくいので、外す前に固定方法を確認しましょう。
- ツメ式:カバーの端に指がかかる段差があり、手前に引くと外れる
- カバーは両手で支え、片側だけを強く引っ張らない
- 外れにくいときは、ツメの位置(上下左右)を探し、外れる方向へ少しずつ動かす
- ネジ式:カバーの四隅や下側にネジが見える
- ドライバーでネジを緩め、最後はカバーを両手で受け止める
- 外したネジは小皿やコップに入れ、落下と紛失を防ぐ
プロペラの外し方(固定ナット・スピンナーの回し方)
プロペラの中心には、キャップや固定具(ナット・スピンナー)が付いているのが一般的です。固定具の形と回す向きを確認してから外すようにしましょう。無理な力がかかっての破損を避けやすくなります。
- 中心部を確認する
- つまめるキャップがある場合は、キャップを外す
- 固定具に矢印や「ゆるむ/しまる」の表示がある場合は、その指示どおりに回す
- 固定具を回して外す
- 片手でプロペラを押さえ、もう片手で固定具を回す
- プロペラを抜く
- プロペラの根元を両手で持ち、手前にまっすぐ引き抜く
- 抜けないときは、左右に小さく揺らして力を分散させて徐々に抜く
※いずれの作業でも強い抵抗を感じる場合は、無理やり力で解決しないほうが安全です。取扱説明書を確認し、固定具や軸を傷めないようにします。型番がわかればネットでも探せることが多いです。
外した部品の管理(写真・順番・ネジ紛失を防ぐ)
分解で迷う原因は、部品の向きと順番です。外した直後に整理しておくと、組み立てが一気に楽になります。
分解後に「あれ?」って思うことは、部品の向きや並び順が分からなくなっちゃう事かと思います。なので、外す順番やネジがどこに使われているのかなどを整理しておくといいですよ!
- 外すたびに写真を1枚:カバーの付き方、固定具、プロペラの向きを画像で残す
- 部品は並べて置く:外した順に並べて、戻す際に逆から使う
- ネジ類は容器へ:小皿・コップ・ジップ袋でまとめて紛失を防ぐ。平たいお皿”バット”は最適です
- 濡らさない部品を分ける:モーター周りに付いていたパーツが外せた場合は”濡らさない”方向で掃除する
いよいよ洗浄!プロペラ掃除は「油のベタつき」と「ホコリ」で手順が変わる
プロペラに付く汚れは、大きく分けると 油でベタつく汚れ と 乾いたホコリ汚れ の2種類になります。指で触ってヌルッとするなら油が主因なので、ブラシでこする前に洗剤液へ浸して油をゆるめた方が羽根を傷めにくくなりますよ。
つけ置きの基本(濃度・温度・時間の目安)
ここでいう「つけ置き」とは、洗剤を溶かしたぬるま湯に部品を浸して、固まった油をゆるめる(溶かす)下準備になります。こすり洗いの前に10〜20分入れておくと、ブラシでこすり落とすのも楽になりますよ。
- お湯の温度:40〜50℃のぬるま湯(熱湯は部品変形の原因になる)
- 時間:10〜20分(長時間の放置は避ける。汚れが沈んで再付着することがある)
- 洗剤の選び方:
- 指で触ってヌルつきが弱い:中性洗剤
- 指で触ってヌルつきが強い/黄色い油が広がる:セスキなどアルカリ系
つけ置きは、バケツよりゴミ袋のほうが洗剤液を少なくできます。ゴミ袋に部品を入れて洗剤液を注ぎ、部品の表面が液に浸かる高さまで入れて口を縛りましょう。
ブラシで洗う順番(プロペラ→カバー→細部の溝)
洗う順番は「油が溜まりやすい場所から」が基本です。広い面はスポンジ、溝や角はブラシで落としていきます。
- プロペラ:付け根・裏側・中心穴のまわりを重点的に
- カバー:表面はスポンジ、溝は歯ブラシでこする
- 細部(角・溝・段差):ブラシでこするが、狭い場所などを無理にやらない
こすり後のすすぎは、泡とヌルつきが消えるまで流しましょう。指で触ってヌルつきが残る場合は、洗剤液を作り直し、10分程度のつけ置きを追加してから洗い直すとキレイになりますよ。
モーター周りは絶対濡らさない(拭き掃除の手順と洗剤の付け方)
本体側のモーター周りは水洗いしません。洗剤は直接かけず、布などに付けて拭き取るようにしましょう。
- 乾いた布でホコリを取る:粉状ホコリ汚れを落とす
- 洗剤を布に付ける:中性洗剤を薄めた液、またはアルカリ電解水を布に含ませる
- 汚れを拭き取る:液だれさせず、汚れが残る部分は数回に分けて拭く
- 水拭き→乾拭き:洗剤分を残さず、最後は乾いた布で仕上げる
これで、水分の影響なしに掃除ができますね。さらに綿棒を使うと、角やネジ周りの汚れを取りやすくなります。
ニオイが残るときの対処方法(すすぎ・乾燥・アルコール拭きの可否)
掃除が終わったけど何となくニオイが残るときは、洗剤が残っているか、乾き切っていないことが多いようです。
まずは「すすぎ」と「乾燥」をきっちり行いましょう。
- すすぎのOK判断:泡が見えない/指で触ってヌルつかない
- 乾燥のOK判断:水滴が残っていない
アルコール拭きも仕上げとしては有効に使えます。ただし素材によっては白っぽくなることがあるため、目立たない場所で試してから使いましょう。
組立て:換気扇のプロペラ掃除の仕上がりは乾燥と動作確認
洗い終わった部品は、乾いていないまま組立てるとニオイが残ったり汚れやすくなったりしちゃいます。取り付けは「乾燥 → 元の順番で戻す → 回して確認する」の3段階で進めていきます。
しっかり乾燥(触ってベタつかない/水滴ゼロ)
乾燥は見た目だけだと判断しにくいので、さらに触って確認しましょう。
- 水滴が残っていない:穴や溝、羽根の付け根に水が溜まりやすい
- 触って冷たさがない:乾き切っていないと表面がひんやりする
- 触ってヌルつかない:洗剤が残ってるとヌルつきが出る
乾燥作業はタオルや布で水気を拭いてから、風通しの良い場所で自然乾燥が理想です。急ぐあまりドライヤーなどで熱風を近距離で当て続けるのは変形の原因になるため避けましょうね。
取り付け時の注意(回転方向・締めすぎ・ガタつき防止)
取り付けは、外したときの逆順です。写真を撮っている場合は、逆から見ていきましょう。
- プロペラを奥まで差し込む:斜めに入れず、軸にまっすぐ入れる
- 固定具を締める:締めすぎると外れにくくなるため、止まる位置まで確実に※
- カバーを戻す:ツメで留まっているタイプは割れやすいので、位置をしっかり確認してから押し込む
※固定具はちょっとした斜め状態でも回せて留める事ができる場合があります。手で回してもちゃんと回るので見逃しがちです。しっかり確認しましょう!
最後に、プロペラを手で軽く回し、引っかかりがないか確認します。
異音・振動が出たときの原因か確認する(締め忘れ/干渉/羽根の汚れ残り)
電源を入れて起動した際に、掃除前とは明らかに違う異音と振動を感じたら、取り付がうまくいっていない可能性があります。
- 固定具の締め不足:プロペラがガタついて音が出る=起きやすい事象です
- プロペラの差し込み不足:軸に正しく入らず、ブレが出る
- カバーとの干渉:カバーが傾いて羽根に当たる
- 汚れの固まりが残っている:羽根の片側に重みが残り、回転が偏る
異音や振動を感じたら、すぐ止めてコンセントを抜き、それぞれの箇所を確認しましょう。
次回の掃除をラクにする予防(掃除頻度の目安/汚れを溜めない運用)
まずはしっかり掃除をして汚れを落とした以降は、定期的なお手入れを続けることで、キレイを保つことができます。
- 台所:油が付きやすいので、月1回の軽い拭き掃除+数か月に1回の分解洗浄
- トイレ:ホコリが中心なので、月1回のカバー掃除+構造上可能なら羽根もやる
- 使ったあとに換気を続ける:調理後や入浴後にある程度長めに回して湿気とニオイを残さない
換気扇のプロペラ掃除のまとめ
換気扇のプロペラ掃除は、決して難しい作業ではありません。面倒なだけです…。そして面倒な作業ほど、人は雑に始めたりするんです。
電源を切らずに触ってヒヤッとしたり、固い固定具を力でねじって壊しちゃったり。だいたい最悪の展開は「たぶん大丈夫」って思考からで始まります。
やることを整理してみると実は単純なんです。
コンセント・ブレーカーを抜く。配線とモーターは濡らさない。分解時に写真を撮る。洗浄は、指で触ってヌルつく油汚れならつけ置きで浮かせてからブラシ、乾いたホコリなら拭き取り中心でOK。本体は水洗いせず、布に洗剤を付けて手の届く範囲を拭き、最後は水拭きと乾拭きで仕上げます。
仕上げをケチると、ニオイが残ったり汚れの再付着が速くなりかねません。水滴ゼロ、しっかり乾かしてから取り付け、手回しと動作確認で異音や干渉、ガタツキがあれば対処する。
結局、順番と確認をしっかり守れば、キレイになります。そんなに難しくないですよね?
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
