リビング床のきしむ音の放置は危険!原因別・修理費用と対策まとめ

フローリングの上で靴下の足が踏み込み、わずかなたわみと影で床鳴りのイメージを表現したクローズアップ

歩くたびにギシギシ、ミシミシと鳴るリビングの床。

最初は「まあ、こんなものかな」と気にしないようにしていても、毎日のことになると気になって仕方ありませんよね。しかも家族が多いほど、鳴るたびにヒヤッとする…そんな経験をされている方も多いのではないでしょうか。

私自身、以前住んでいたマンションで同じ状況を経験しました。

最初は「冬の気温差のせいかな」と思っていたのですが、春になっても夏になっても音は消えない。そのうち音がだんだん大きくなってきて、「もしかして階下の部屋に聞こえているのでは?」と心配になってきました。

結局、気づいてから約2年後に管理会社へ相談することになりました。

この記事では、床のきしみ音が起きる原因から、放置した場合のリスク、DIYでできる応急処置の限界、業者依頼の費用相場や悪徳業者を避けるポイントまで、実体験を交えながら徹底解説します。

「うちの床、大丈夫かな?」と不安に感じている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。


目次

リビングの床がきしむ音の主な原因を知ろう

床がきしむといっても、その原因はひとつではありません。

表面的には「ただの音」でも、原因によっては深刻なトラブルのサインであることも。まずは代表的な原因を正しく理解することが、適切な対処への第一歩です。

フローリング材の乾燥・収縮・膨張によるきしみ

床がきしむ原因として、実はもっとも多いパターンのひとつが、フローリング材そのものの変形によるものです。

木材は生き物と同じで、湿度や温度の変化に敏感に反応します。乾燥した冬場には収縮し、湿度の高い夏場には膨張する。この繰り返しによって、フローリング材どうし、あるいは下地との間にわずかな隙間が生まれ、踏みしめるたびに「ギシギシ」と音が出るんですよね。

木材の膨張・収縮は避けられない自然現象です。

ただし、施工時の接着剤の劣化や、釘・ビスのゆるみが重なると、音はどんどん大きくなっていく傾向があります。

私も最初は「冬だから乾燥しているせいかな」と思っていました。実際に季節性のきしみであれば、春〜夏にかけて自然と音が落ち着くこともあります。ところが私の場合は夏になっても音が続いたので、「これは別の原因があるかもしれない」と感じ始めました。

対処としては、フローリング用の補修剤(隙間充填タイプ)を使う方法があります。ただし、これはあくまで応急処置。根本原因が別にある場合は、すぐに再発することも多いので注意が必要ですよ。

  • 症状:歩くたびに床全体がギシギシ鳴る
  • 多い時期:乾燥する冬〜春先
  • 対処の目安:季節をまたいでも音が続く場合は別原因を疑う

床下の根太(ねだ)・大引き(おおびき)の劣化・ゆるみ

フローリングの下には、「根太(ねだ)」と呼ばれる細い木材が並んでいます。さらにその下を支える太い木材が「大引き(おおびき)」です。

この構造材が経年劣化やシロアリ被害、湿気による腐食でダメージを受けると、床を踏んだときにたわみが生じ、きしみ音の原因になります。

この場合のきしみは、単純なフローリング材の問題よりも深刻です。

踏み込んだときに床が「沈む感覚」や、局所的に音がひどい場所がある場合は、根太・大引きの損傷を疑いましょう。放置すると最終的には床が沈下・陥没するリスクもあるので、早めの調査が重要です。

メーカーや建築関係の公式情報でも、床下の構造材の劣化は築年数に関係なく湿気の多い環境で進行しやすいと説明されています。特に水回りに近いリビングや、1階の床は注意が必要ですよ。

  • 症状:特定の場所を踏むと大きく鳴る、床が沈む感覚がある
  • 主な原因:経年劣化、湿気、シロアリ
  • 対処の目安:DIYは困難。床下点検・業者への相談が必須

釘・ビスのゆるみや抜けによる摩擦音

フローリング材は、釘やビスで下地(根太など)に固定されています。

経年とともにこの固定が緩むと、歩くたびにフローリングが微妙に動き、釘やビスと木材が摩擦してきしみ音が発生します。これは築年数が経った住宅に多く見られる原因のひとつです。

この種のきしみは、音が発生している場所が比較的はっきりしていることが多く、「この一点を踏むと鳴る」という感覚がある場合に疑ってみてください。フローリングを上から踏みしめてみて、特定の場所だけで音が集中するようなら、釘・ビスのゆるみが原因である可能性が高いでしょう。

DIYで対処できる場合もありますが、フローリングの種類や下地の状態によっては、適切な位置にビスを打ち直す作業が意外と難しいことも。

誤った位置に打ち込むと新たな問題を引き起こすこともあるので、自信がない場合は無理せず専門家に相談するのが安全です。


床のきしみを放置するとどうなる?見落とせないリスク

「音がするだけだから大丈夫」と思いがちなんです。

実は床のきしみは、放置することで状況が悪化するケースが少なくありません。私自身もそれを身をもって経験しました。

きしみ音が大きくなり生活への影響が増す

最初は「ギシ」と小さく鳴る程度でも、放置していると音はだんだん大きく、頻繁になっていくことがあります。

私が経験したマンションでも、最初は「気にしなければ大丈夫」という程度だったのに、2年ほど経つと歩くたびにはっきりした音が出るようになりました

集合住宅の場合、特に気になるのが「階下への音」の問題です。

フローリングのきしみ音は、思った以上に階下に響くことがあります。私もその点が心配になり、管理会社に相談するきっかけになりました。戸建てであっても、家族が夜中にトイレに起きるたびにきしみ音が鳴るのは、睡眠の質にも関わってきますよね。

汚れの程度や素材によって音の大きさは異なりますが、放置すれば改善することはほぼなく、悪化するケースがほとんどです。「もう少し様子を見よう」という判断が、修理コストの増大につながることも覚えておきましょう。

床下の腐食・シロアリ被害が進行するリスク

床のきしみが湿気や腐食・シロアリによる構造材の損傷から来ている場合、放置は非常に危険です。

木材の腐食は目に見えない部分で静かに進行し、表面からは気づきにくい。気づいたときには広範囲に及んでいた、というケースも珍しくありません。

国土交通省の住宅に関するガイドラインでも、床下の湿気対策や定期点検の重要性が示されています。

特にシロアリは発見が遅れるほど被害範囲が拡大し、修繕費用も跳ね上がります。床下点検口から目視できる場合は確認してみることをおすすめしますが、判断が難しい場合はシロアリ専門業者や住宅診断士(ホームインスペクター)への依頼も選択肢のひとつです。

  • シロアリ被害の早期サイン:木材を叩くと空洞音がする、床が局所的に沈む
  • 注意が必要な環境:水回り付近、日当たりが悪い1階、築20年以上の木造住宅

最悪の場合、床の沈下・陥没につながる

根太や大引きが著しく劣化している場合、最終的には床が沈下・陥没するリスクがあります。これは「まさか自分の家で」と思うかもしれませんが、実際に国民生活センターでも、床の損傷に関する相談事例が報告されています。

床が抜けてしまってからでは、大規模な工事が必要になり、費用も時間も大幅にかかります。

特に高齢者がいる家庭では転倒・落下のリスクにもつながるため、早めの対処が重要です。「まだ大丈夫」という判断を先延ばしにしすぎないようにしましょう。


DIYで対処できる?応急処置の方法と限界

床のきしみを自分で直したいと思う方も多いはず。実際、軽度のきしみであればDIYで改善できるケースもあります。ただし、やり方を間違えると状況を悪化させることもあるので、慎重に判断することが大切です。

市販の補修材・潤滑剤を使った応急処置

ホームセンターやネットで購入できるフローリング用の補修材(隙間充填タイプ)や潤滑剤を使う方法は、手軽さという点では魅力的です。フローリングの隙間に液剤を流し込むことで、摩擦を減らしてきしみを軽減させる仕組みです。

私も管理会社に相談する前に、自分でできることを調べてみたことがありました。注射器のような器具を使って2種類の液体を床の鳴っている周辺に打ち込むタイプの補修剤です。施工した直後は、液剤で湿ったからなのか、確かに少し音が和らいだ気がしました。「これはいけるかも!」と思ったのですが…正直に言うと、数日もしないうちに元通り(笑)。根本的な原因が解決していないので、当然といえば当然の結果でした。

この方法は、フローリング材の軽度なこすれ・摩擦が原因の場合には一定の効果が期待できます。ただし、根太や大引きの損傷が原因の場合にはほぼ効果がなく、構造的な問題を隠してしまうリスクもあるんですよね。

  • 向いているケース:軽度な摩擦・隙間によるきしみ
  • 向いていないケース:床下の構造材の損傷、釘・ビスの大きなゆるみ
  • 注意点:一時的な緩和にとどまることが多い。根本解決にはならないと理解したうえで使用する

ビスの増し打ちで固定を強化する方法

フローリングが釘・ビスのゆるみでギシギシしている場合、上からビスを増し打ちして固定を強化する方法があります。音が発生している場所を特定し、その真下の根太を狙ってビスを打ち込む方法です。

ただし、これには注意点がいくつかあります。

フローリングの下の根太の位置を正確に把握しないまま打ち込むと、空振りになるだけでなく、床下の配管や電気配線を傷つけるリスクもあります。また、フローリング表面にビス穴が残るため、見た目の仕上がりにも影響します。

DIYに慣れている方であれば挑戦できるレベルですが、「根太の位置が正確にわからない」「ビスを打つ経験がない」という方は、無理して挑戦しない方が安全です。

失敗したときの修繕コストを考えると、最初から業者に頼む方が結果的に安く済むこともあります。

DIYの限界と業者への依頼を決断するタイン

DIYで対処できるのは、あくまでも「表層的・軽度なきしみ」に限られます。以下のような症状がある場合は、DIYでの対処をあきらめ、速やかに専門業者へ相談することをおすすめします。

業者への相談が必要なサイン:

  • 特定の場所を踏むと床が沈む感覚がある
  • きしみ音が日に日に大きくなっている
  • 築20年以上で床下の点検をしたことがない
  • 水回りに近い場所でのきしみ
  • DIYを試みたが改善しない、すぐに再発した

私の経験では、注射器タイプの補修剤を試しても改善しなかった時点で「これはプロに任せるしかない」と判断しました。特に賃貸の方は、勝手にDIY修繕を行うと原状回復の問題が生じる場合があるので、必ず管理会社や大家さんへ相談することが先決です。


業者に依頼する場合の修理方法と費用相場

DIYでは対処できない、あるいは根本的な解決を望む場合は、専門業者への依頼が必要です。費用は原因や施工範囲によって大きく異なりますが、あらかじめ相場を知っておくと安心です。

きしみの原因別・修理方法の違い

業者が行う修理方法は、きしみの原因によって異なります。表面的なフローリングの問題か、床下の構造的な問題かで、施工内容も費用も大きく変わります。

原因別の主な修理方法:

  1. フローリング材のこすれ・釘ゆるみ:ビスの増し打ち、補修材の充填、フローリング材の部分交換
  2. 根太・大引きの損傷:床材を一度剥がし、損傷した構造材を交換して床を復元
  3. シロアリ被害:シロアリ駆除処置+損傷した木材の交換

私が経験したケースは2番目の「根太の損傷」でした。

管理会社が手配した業者さんは非常に手際よく、床材を剥がして床下の木材を交換し、床を戻してフロアシートを貼って完了。施工後は異音が完全に消えて、「もっと早く相談すればよかった」と正直思いました。

それぞれの工事の規模感は:

  1. フローリング部分補修:比較的短時間(半日〜1日程度)
  2. 根太・大引き交換:床の剥がし・復元を伴うため数日かかることも
  3. シロアリ駆除+木材交換:被害範囲によって大きく異なる

修理費用の目安と相場

床のきしみ修理の費用は、原因・範囲・業者によって幅があります。以下はあくまで目安ですが、予算感の参考にしてください。

修理の種類費用の目安
フローリング部分補修(ビス増し打ち・補修材)1〜3万円程度
フローリング張り替え(部分)3〜10万円程度
根太・大引きの補修・交換10〜30万円以上
シロアリ駆除+構造材交換20〜50万円以上(被害範囲による)

※費用はあくまで一般的な目安です。住宅の構造、劣化の程度、施工業者によって大きく異なります。

見積もりを取る際は、「なぜその費用がかかるのか」を具体的に説明してもらうことが重要です。曖昧な説明しかしてくれない業者や、調査もせずに金額だけ提示してくる業者には注意しましょう。

悪質業者を避けるためのチェックポイント

床のきしみ修理を依頼する際、残念ながら悪質な業者による被害事例もあります。

国民生活センターでも、住宅修理に関するトラブルの相談が継続的に寄せられており、特に「点検商法」と呼ばれる手口への注意が呼びかけられています。

私の場合は賃貸だったため、管理会社が抱えている業者が施工してくれたので、自分で業者を探す必要がありませんでした。

詐欺や悪徳業者に引っかかるリスクがなかったのはラッキーでした。ただ、ネットで調べてみると被害者の声はけっこうあって、他人事ではないなと感じましたね。

悪質業者を見分けるためのチェックポイント:

  1. 点検もせずに高額な修理を即決で勧めてくる
  2. 見積書を出してくれない、または内訳が不明瞭
  3. 「今日中に決めないと値上がりする」などのプレッシャーをかける
  4. 会社の住所・電話番号・施工実績が確認できない
  5. 相見積もりを強く拒否する

複数の業者から見積もりを取ることが、適正価格を知るうえでもっとも有効な手段です。最低でも2〜3社に依頼し、説明の丁寧さや対応の誠実さも比較材料にしましょう。


賃貸と持ち家で異なる対応の進め方

床のきしみが発生したとき、賃貸と持ち家では対処の流れが大きく異なります。特に賃貸の場合、勝手に修繕することでトラブルになるケースもあるので注意が必要です。

賃貸の場合:まず管理会社・大家さんへ連絡

賃貸住宅で床のきしみが発生した場合、まず最初にすべきことは管理会社または大家さんへの連絡です。

賃貸借契約では、住宅の「設備の維持・修繕」は基本的に貸主(大家さん)の責任とされています。民法上も、借主が通知義務を果たしたうえで修繕を要求できる権利が認められています。

私がマンションのきしみを管理会社に相談したときも、「それは報告してもらえてよかった」と言われました。自分で何とかしようとDIYを試みていたことは正直に話しましたが、「賃貸では勝手な改修はNGですよ」と改めて教えてもらいました。

連絡時に伝えるべき情報:

  1. きしみが発生している場所(部屋名・具体的な位置)
  2. いつ頃から気になり始めたか
  3. 音の大きさや頻度の変化
  4. 自分で試した対処があれば正直に申告

原則として、賃貸のDIY修繕は契約違反になる可能性があります。「小さなことだから」と自己判断せず、まず連絡するクセをつけておきましょう。

持ち家(戸建て・分譲マンション)の場合の対応フロー

持ち家の場合は、自分で業者を手配して修繕する必要があります。

ただし、分譲マンションでは「専有部分」と「共有部分」の区別があるため、きしみの原因がどちらにあるかによって対応が変わります。

床の仕上げ材(フローリング)は一般的に専有部分ですが、スラブ(コンクリート床)は共有部分です。根太や床下の状態によっては、管理組合への相談が必要なケースもあります。

わからない場合はマンションの管理規約を確認するか、管理組合に問い合わせてみましょう。

戸建ての場合は全て自己管理ですが、築年数によっては住宅瑕疵担保責任保険や、ハウスメーカーのアフターサービス期間内であれば無償対応になる場合もあります。

まずは建築会社・ハウスメーカーへの問い合わせから始めることをおすすめします。

火災保険・住宅保険が使えるケースも

意外と知られていないのが、床の修繕に火災保険が適用できる場合があるという点です。

シロアリや経年劣化は対象外となることが多いですが、台風・豪雨・漏水事故など「不測の事態」によって床材や床下に損傷が生じた場合は、保険適用になるケースもあります。

保険の適用可否は契約内容や保険会社によって異なりますが、修繕費用が高額になる場合は一度保険会社に確認してみることを強くおすすめします。

「どうせ使えないだろう」と諦めずに聞いてみるだけで、費用負担が大きく変わることもありますよ。


まとめ

床のきしみ音は、「音がするだけ」と軽視しがちですが、放置することで状況が悪化したり、シロアリ被害や床の沈下といった深刻なトラブルに発展するリスクがあることをご理解いただけたでしょうか。

この記事のポイントを振り返りましょう。

床のきしみの主な原因:

  • フローリング材の乾燥・収縮・膨張
  • 根太・大引きなど床下構造材の劣化
  • 釘・ビスのゆるみによる摩擦

放置のリスク:

  • きしみ音の悪化・生活への影響拡大
  • 腐食・シロアリ被害の進行
  • 最悪の場合、床の沈下・陥没

DIYの限界:

  • 市販の補修材は応急処置にすぎず、根本解決にはならない
  • 根太・大引きの損傷はDIYでの対処は困難
  • 賃貸の場合は勝手な修繕はNG

業者依頼のポイント:

  • 複数社から見積もりを取り、説明の丁寧さを比較
  • 悪質業者の手口(即決勧誘・不明瞭な見積もり)に注意
  • 賃貸は管理会社へ、持ち家は建築会社や専門業者へ

私自身、きしみ音に気づいてから管理会社に相談するまで約2年かかってしまいました。「たかが音」と思って先送りにしてしまいましたが、今思えばもっと早く行動すればよかったと感じています。幸い大事には至りませんでしたが、状況によっては早期対応が修繕費用の大幅な節約につながります。

「まだ大丈夫かな」と思っているあなた、ぜひこの機会に床の状態を改めて確認してみてください。少しでも不安を感じたら、まず専門家に相談することが、結果として最善の選択になることが多いですよ。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!

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